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「安心感」

 安心感について、実体験で感じたことを書きます。

 僕は発達障害で小さい時から苦手なことがとても多いです。手先がめちゃ不器用、短期記憶が弱い、情報量が多いと混乱しやすいなどの特性があります。

 今までは自分で乗り越えなきゃいけないと思って生きてきたり、自分自身の性格や人生に対して負い目も感じていたり、プライドが凄く高いので自分の気持ちを表現するのが凄く苦手でした。

 そんな自分でしたが、1年前にある人と出会ったことで自分の人生が少しずつ変化していきました。ほんとうの意味での安心感とは?を教えてくれた僕にとっては師匠的な人です。この人との出会いがなかったら今の自分はなかったと思うくらいお世話になった方です。

 当時僕は職もなく、将来のありとあらゆることに生き詰まっていました。だから、今まで生きてきたプライドを全部捨てて、相手の方に発達の特性、また特性からくる二次障害(鬱など)の悩みも全て話しました。

 相手の方は発達障害ではないですが、特性からくる悩み、僕と関わる上でどういう風にすればいいかについての悩みを話してくれました。

 障害に対しての共通認識を持つのに2ヶ月はかかりました。その2ヶ月は毎日毎日、障害特性に関する悩みを話していたと思います。

 自分も自己開示をし、相手も自己開示をしてくれたことで、今まで背負ってた肩の荷がすごく下りた気がしました。

 今は、僕が焦って一気に色々なことをやろうとすると、1つ1つやりましょう!とブレーキをかけてくれる問いをしてくださいます。とても自分の特性を理解してくださっているので、安心感を覚えます(他にもありますが長くなるので省略します)。

 ほんとにありがたいことです。いつもありがとうございます。安心感を持つことでノビノビ生きることができるのかなと思います。

 そのためにまずは自己開示をすることが大切なのかなと思います。勇気はとてもいると思いますが自己開示をし、安心感を得ることが生きやすさに繋がるのかなと僕は経験上感じました。

 今回のイベントがきっかけに、そういった仲間と出会えれば、安心感を得る第一歩になれれば、と思います。

(文・江本靖直)