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あなたが「こだわり」と呼んでいるのは、私にとっては「ふつう」かもしれない。

 あなたが「こだわり」と呼んでいるのは、私にとっては「ふつう」かもしれない。 これはあるアート展覧会のコピーライティング。 ぼくはいままで自分の「心からの欲求を正直に受け容れる」ことが出来ず気づかないフリをし続けていました。それはいわゆる社会の「ふつう」からはみ出ることへ恐怖からきているものだと思います。

 ぼくはヘルパーの仕事を通して色々な考えや価値観に出会いました。その中には自分の理解しがたい「違い」もたくさんありました。それでもその一つひとつがその人自身の大切なオリジナルであり、その人だけのものだと…仕事を通して体感しています。

 そんなぼくはあなたの「違い」に出会った時、自分自身への問いがとても深まります。なぜ、あなたとの「違い」があるのかを考え、自分とはどんな人間であるのかについて考える機会になっています。 同じ価値観や考え方の中にいると、とても安全で安心できます。そのこと自体は悪いことではないとは思うけれど、それでは自分には何か物足りない感じがしています。

 気づきや自分への問いがなくなったとき、自分の周りの大切な人の「違い」にも気づかなくなるかもしれないし、自分でも気づかないうちに誰かを排除しているかもしれない。その「違い」の声が小さければ尚のこと。

 ヘルパーで福祉に関わり、ミーツ・ザ・福祉のイベントに携わり、あなたの「こだわり」と呼んでるのは私にとっては「ふつう」と思えることが増えたのと同時に、自分自身の「こだわり」=(「こういう自分でありたい」という気持ち)に気づきはじめました。

 たくさんの「違い」に出会ったおかげで自分への問いが深まり、自分の願いに気づいたように、参加して下さる方がこのミーツ・ザ・福祉で何かに『ミーツ』し、いろんな「違い」をあなたの目で耳で身体で体感してもらえたら嬉しく思います。

 たくさんの方々のご協力とその「違い」の対話の中から生み出されたミーツ・ザ・福祉! 開催まで、あと数日。 当日はたくさんの方にお越しいただけることを楽しみに待っております。あなたの存在が誰かの気づきになることを願って…

(文・景山幸信)